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イタリア

コモ湖畔の書斎から2 dalla finestra lariana2

2017 08 07 親切
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EPSON R-D1xNOKTON40mmF1.4

東京で出入りするオフィスは22階にあるからエレベータを必ず使う。一度階段で登ったけれども、高層ビルの階段というのは窓も無いし一体何階なのかわからないから10階あたりからうんざりして来る。高層ビルは沢山の人が働いているからエレベーターは乗り合いになり自分とは別の階で乗り降りする人がいる。昔はエレベーターガールなるものが居たからこんなこともなかったけれども、階押しパネルの前に立った人がボタン押し係をやることになる。そこではいつもすごいシーンが繰り返される。
つまりパネル前人は、たとえ自分が降りる階でも,扉ヒラキボタンを指で押さえて他の人が降りるのを待っている。それも降りる人を見るのでなく,何やら気難しい顔をして目の前10センチのところにあるパネルと向き合っている。他の人が降りた気配を察知すると、間髪振り返り他に降りようとしている人がいないか確認して,降りる体制に入る。そこで、今まで扉開きボタンを押さえていた指を扉閉めボタンに移し代える。が、この時点ではまだボタンを押さない。そして別階に行く人に対して軽く軽く頭を下げて,ほぼ片足がエレベーターの床から降り階のフロアーに着地した瞬間に扉閉めボタンを押す。だから扉は、その人が下りたほぼ瞬間,閉まってエレベータは別階にと動きだし,この階で降りなかった他の人は無駄な扉閉め待ち時間を使わなくて良い事になる。そしてエレベーターが動き出すと,次に降りる人の誰かがスッと階押しパネルの前に10センチのところに移動して、次回の降機シーンの準備をはじめる。こういうのは、本当に日本だけのかなり特殊な「営み」であって、学校で教えてくれるわけでも無ければ,ボタン押し係をやらないと法律違反で罰せられるわけでもないのに、「自主的に」「親切心で」まるで市民としての当然の「義務」として行われる。一体,世界中を見回して,どこにこんな国民はいるのだろうか。
でも正直自分は,こんな事に気疲れしてしまう。エレベーターに乗るだけでストレスになってしまう。エレベーターに乗る時は,どうぞ誰も中にいませんようにと、天に祈る気持ちだ。混んだエスカレーターで、左側が一杯で,空いている右側に行こうとすると、かなり危ないのに一生懸命歩かないといけないのも結構,ストレスだし年寄りの身には蹴上げの高いエスカレーター階段は体にこたえる。電車に乗る時には,携帯をマナーモードに切り替えておかないと、突如なり出して大恥をかくのが嫌で自分の携帯ではありませんというような知らん顔をするのもストレスだし,後ろで沢山の人が待つのに切符の自販機の前で操作が分からないのもストレスだ。スタバに行けば,ブレンドはどちらにするかと聞かれ,ホットかアイスかと聞かれ,SMLどのサイズにするか聞かれ,店で飲むかテイクアウトかと聞かれ、砂糖とミルクは必要かと聞かれ,もうそれに受け答えをするだけでストレスが溜まってしまう。日本は外国に比べて随分親切と思っているかもしれないけれども、必ずしも親切は世界共通語では無い事を,おもてなしのオリンピックの来る2020年までには、知っていたほうが良いと思う。使ったあと三角形に折ってあるトイレットぺ−パーが不信に,不快に感じる人も世界にはたくさん居る。随分難しい憲法改正を急いでいる人がいるけれども、もう近づいているオリンピック会場の公衆トイレでは、巻き型衛生紙端部三角折り禁止法を早く作ったほうが良いと思う。


















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by kimiyasuII | 2017-08-07 14:10 | Comments(2)
Commented by masaaki at 2017-08-18 19:34 x
ウェブログをお引越しされたようですね。
最近見たテレビで中国人の青年が、日本人は何でそう言う事をするのか解らない、そんな暇が有るならさっさと出れば良いのに、と言っていました。
僕も概ね賛成です。
Commented by kimiyasuII at 2017-08-25 00:52
日本的「気配り」なので、といって仕舞えばそうかなのですが、時によって、やはり「小さな親切、大きな迷惑」っていう事もあるかと思います。これだけ世界が小さくなると、外国では通用しない常識もあることを意識したほうが良いですね。