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コモ湖畔の書斎から2 dalla finestra lariana2

2017 08 09 道の上の家
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EPSON R-D1xNOKTON40mmF1.4 CAGLIOにて
道の上に住んでみたい気がする。もちろん車が行き来するような道でなくて,人しか通れないような道の上だ。別に人が好きな訳じゃないけれども,暇になると、ぼんやりと道を通る人を真正面から見下ろす。小さな村ならきっと道を通る人はほとんど知り合いだし、自分がこの道の上に住んでいることを知っている。ひょっとすると挨拶をして来るかも知れないし,見ない振りをして通り過ぎていくかもしれない。2人で夢中に何かを話し込んで通って行くなら,一体何の話しをしているのか想像してみたくなる。ゆっくりと歩く年寄りならば難しい病気の話しをしているのかもしれないし、若いカップルならひょっとしたら口説いているのかもしれない。雨の日は,顔は見えなくてカラフルな傘だけが急いで動いていく。
でも、考えてみればこんな道の上を横切る橋みたいな家じゃなくても道路沿いの家ならどこの家も道に面した窓があるから同じじゃないかという気もするのだけれども、こうして道路の真ん中から下を見下ろすというのは、全く違ったことのような気がする。そこは言ってみれば特等席で、人々の生活を別世界として俯瞰するような、ちょっと形而上学的な神の場所だと思う。
下界のオートバイに乗った若者がけたたましい2サイクルエンジンの音を石の壁に響かせて、通り抜けて行った。






























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by kimiyasuII | 2017-08-10 04:25 | Comments(0)